「先生、工具を拾うだけで肘が痛いんです…。」
来院されたのは、町工場で働く40代の車の整備士さん。
毎日、車をジャッキアップし、車体の下に立って見上げながらネジを締める。
その作業を何度も繰り返す仕事です。
そして作業が終わり、床に置いたスパナレンチを拾い上げようとした、その瞬間…
ズキッ!!
肘の外側に鋭い痛みが走る。
ネジを締めるのも痛い。
工具を持ち上げるのも痛い。
仕事をすること自体が苦痛になっていました。
もし、このまま病院を受診されていたら、
「テニス肘(上腕骨外側上顆炎)ですね。」
と診断されていたかもしれません。
しかし、身体を確認していくと、
本当の原因は肘にはありませんでした。
テニス肘とは?
テニス肘という名前ですが、テニス選手だけがなる症状ではありません。
実際には、
・整備士さん
・大工さん
・電気工事士さん
・歯科ドクター
・料理人
・パソコン作業が多い方
など、手首や指を繰り返し使う方にも多くみられます。
病院では「上腕骨外側上顆炎」と診断されることが多く、肘の外側に痛みが現れるのが特徴です。
多くの人が勘違いしていること
肘が痛い。
だから、
「原因は肘にある。」
そう考えてしまうのは自然なことです。
しかし私は、これまで数多くのテニス肘と診断された方を施術してきましたが、
痛みがある場所と、原因がある場所は、必ずしも同じではありませんでした。
今回の整備士さんも同じでした。
身体を確認すると…
腕の筋肉だけではなく、
・肩
・肩甲骨
さらには身体全体の筋肉の連動性を確認していくと、
本来一緒に働くべき筋肉がうまく働けず、
肘周囲だけが頑張り続けている状態になっていました。
つまり、
肘は「被害者」だったのです。
痛みは結果であり、
原因ではありませんでした。
なぜ部分的なケアだけでは改善しにくいのか
もちろん、炎症が強い急性期には安静や医療機関での診察が必要な場合があります。
その一方で、
痛みが長引くケースでは、
患部が常に痛いのか?に意識を向けることが大切です。
常にそこが痛いのではなく、痛い時がある場合は、
身体全体の使い方や筋肉同士の連動性まで確認することが大切になることがあります。
例えば、
・ストレッチ
・部分的な筋力トレーニング
・患部だけのマッサージ
これらが悪いわけではありません。
しかし、
身体全体の連動性が崩れたままでは、一時的に楽になっても、同じ負担が肘へ繰り返しかかってしまうことがあります。
だから私は、
「どこが痛いか」
ではなく、
「なぜその場所に負担が集中してしまったのか」
を確認することを大切にしています。
筋肉ロックリリースで変わったこと
今回の整備士さんも、
筋肉ロックリリースによって、
身体全体の筋肉の連動性を整えていくと、
あれほど痛かった
・ネジ締め
・工具を拾う動作
・腕を持ち上げる動作
これらが痛みなく行えるようになりました。
そして、
「仕事がすごく楽になりました!」
と笑顔で喜んでくださいました。
私にとっても、とても嬉しい瞬間でした。
私が整体師として大切にしていること
こんにちは。
筋肉リミッター開錠術あしすとの内田です。
私は、単に痛みを和らげる整体ではなく、
怪我や痛みを繰り返さず、努力が積み上がる身体づくり
に貢献したいという想いで施術をしています。
スポーツ選手だけではありません。
仕事も同じです。
身体に無理が積み重なれば、
やがて痛みとなって現れます。
だからこそ、
痛い場所だけを見るのではなく、
身体全体のバランスや筋肉の連動性を確認し、
その方が本来持っている動きを取り戻すことを大切にしています。
最後に
工具を拾うだけで痛い。
ネジを締めるだけで痛い。
そんな状態では、
仕事そのものが苦痛になってしまいます。
だからといって、
「肘が痛い=肘だけが原因」
とは限りません。
痛みがある場所と、原因がある場所は、必ずしも同じではない。
私はこれまで、多くの症例を通して、そのことを実感してきました。
もしあなたも、
「なかなか良くならない肘の痛み」
「仕事をすると繰り返してしまう痛み」
でお悩みでしたら、
一度、身体全体の使い方を見直してみませんか?
あなたの身体には、まだ気づいていない原因が隠れているかもしれません。