「左を向くと、左の首が痛い」
今回ご相談いただいたのは、ソフトテニスをされている男性。
フォアハンドのテイクバックの際、ボールを追うために、頭を左に向けたい。
だが、左側の首に痛みが走り、十分に向くことができない。

そのときの首の痛みは、普通に考えれば、
「左の首に問題があるのでは?」
と思いますよね。
しかし、身体を詳しく見ていくと、今回注目したのは、痛みが出ている首とは別の場所でした。

【保育園で人気のお父さん】
この男性には、身体を読み解くうえで、とても重要な生活習慣がありました。
それが、
「たかいたかい」
です。
自分のお子さんだけではありません。
保育園では、ほかの子どもたちにも「たかいたかい」をしてあげるほどの子煩悩なお父さん。
子どもたちからすれば、きっと楽しい時間。
ところが、この何気ない習慣の積み重ねが、身体には大きな負担をつくっていた可能性があったのです。

【上腕三頭筋:「たかいたかい」で必要以上に負荷が加わり、筋肉ロックを起こしていた】
子どもを抱えて、頭より高い位置まで持ち上げる。
この動作では、上腕三頭筋など、肩や腕など、さまざまな筋肉を使います。
今回、身体の状態を確認するなかで、ここ最近、「たかいたかい」をすることが多いと聞いていたので、
「上腕三頭筋の筋肉ロック」が考えられると仮定したのです。
あしすとでは、筋肉が硬く縮み、スムーズに伸び縮みしにくくなった状態を「筋肉ロック」と表現しています。
「たかいたかい」という日常の何気ない動作ではありますが、20kgほどの子どもたち何人も、「たかいたかい」をすることが、腕に少しずつ負担を積み重ね、筋肉ロックを引き起こしたと仮定しました。
そして、その影響が現れたのが、趣味である「ソフトテニス」でした。

【ソフトテニスのテイクバックで身体に異変】
フォアハンドのテイクバックでは、身体を右にひねりながら、左腕も右側に動かしていきます。
その際に、上腕二頭筋の筋肉が縮み、上腕三頭筋が伸びて、左腕を水平内転方向に動かす動作が成立するのですが、
今回のケースで言えば、上腕三頭筋などに筋肉ロックが見られ、本来必要な左腕の動きがスムーズに行えなくなったことが考えられました。
身体は、動かすべき行動ができないとき、私たちは、筋肉ロックによって、行動が制限されていると仮定した施術を実施します。
その制限を作り出している筋肉ロックをリリースすることで、実際に左腕を右側へ水平内転する動きが解除され、
頭を左に回旋させても、首が痛くないという結果を創りだすことができました。

その結果、仮定したとおり、上腕三頭筋にみられた筋肉ロックの問題だったと、
「左を向くと、左の首が痛い」
という現象につながっていたと考えられたのです。
【痛い場所=原因とは限らない】
ここが、今回もっともお伝えしたいところです。
左を向くと左の首が痛い。
だからといって、
「左の首そのものが原因とは限りません。」
今回は、
首に痛みを出していた背景には、左を向くという動作を制限するように働いていた別の筋肉の問題が隠れていたことが生活習慣のヒアリングによって、想定することができました。
痛いところだけを揉む。
首を一生懸命ストレッチする。
こうした行動によって、一時的に楽になったとしても、
首に負担をかけている身体の使い方が変わらなければ、同じ悩みを繰り返す可能性があります。
だからこそ、あしすとでは「どこが痛いのか」だけではなく、
「なぜ、その人の身体にその状態が生まれたのか?」
を大切にしています。
【身体だけでなく、その人の「生活」を見る】
今回であれば、
保育園で子どもたちに「たかいたかい」をしてあげる。
ソフトテニスをする。
テイクバックで左腕を使う。
左を向くと首が痛む。
一見すると、それぞれ別々の出来事です。
しかし、その人の「生活習慣・身体の使い方・競技動作」を一つにつなげて考えていくと、痛みにつながっている可能性のある道筋が見えてきます。
そして、身体を動かすべきときに、動かすことができると、身体は本来のスピード、パワーを発揮できるようになり、運動パフォーマンスに良い影響をもたらすことを知っているので、
私は、身体が痛いを解決する施術だけで終わらせたくありません。
「何が身体に負担をかけていたのか。」
「どう身体と付き合えば、同じ問題を繰り返しにくくなるのか。」
そこまで見つけることができれば、「痛みを楽にする」だけではなく、これからの身体づくりにもつなげられるからです。
今回のお父さんは、子煩悩であったが故に起きたお悩みだったかもしれません。
子煩悩だから問題なのではなく、「たかいたかい」もしてあげたい。

どちらも叶う身体の使い方をご提案するためにも、日常を知ることはとても大切です。
【根本改善の、その先へ】
スポーツを頑張っているのに、怪我を繰り返してしまう。
身体のケアをしているのに、また同じところが痛くなる。
そんなときこそ、痛い場所だけを見るのではなく、その人の日常まで含めて身体を読み解くことが重要だと考えています。
動かすべき身体を思うように動かすことができるようになる。
そうなると、
「怪我を繰り返さず、努力が積み上がる身体づくり」が可能になっていきます。
それが、「筋肉リミッター開錠術あしすと」の担いたい役目です。
痛みを追いかけるのではなく、
「なぜ、その痛みが生まれたのかを探究する。」
その先に、今までとは違う身体との付き合い方が見えてくる。
そうすると、見えてくるんです。
アスリートが、大好きなスポーツを、怪我を繰り返さずに努力が積み上がり、高い成果に喜びを感じ
更なる高みへ行ってみたいと、自身の可能性を信じれるようになり、挑戦することを楽しんでくれるようになる。
これが、私が作り出した未来です。
これからも、私は、益々、明るい道を照らせる存在となり、お悩み解決に寄り添っていきます。
